ガラスリメイク勉強会

当店にやってくる建具たち。
とりわけガラスが入っているものは、割れていたりすることもしばしば。
もったいないので、割れたものを外して、サイズダウンして再利用することが多いです。
しかし、それでも破片や、曲線に割れたものなんかちょっと使い道が浮かばない。
砕いて、処分することも現実には多く、、、。

 

でもよくよく考えれば、古い建具に入っていたガラスだから
ある意味一点ものなわけで、もう手に入らないような人の手業を感じるものもある。
時代を経て店に来たのに、なんだか忍びないなー、、、。

 

ガラスの使い道、何かないかなーと日々ぼんやり考えていたら、、、あった。
ガラスをくっつけちゃうのはどうだろう。
ステンドグラスだって曲線も何も自由自在に操っているじゃないか、、、!

 

というわけで、ステンドグラス作家の方にお越しいただいて
勉強会をすることになりました。
とある秋晴れの日、店前のスペースが即席でワークショップスペースに変身。
ガラスについていろいろご教授いただきました!

 

サンプルで、ステンドガラスと当店のガラス片を組み合わせた
ちっちゃい窓みたいなものを作りましたのでご紹介いたします。

 


ガラスをどう切るかの下書きをします。

 


この時点で早くも曲線が登場、、、。直線しか切ったことない、、ドキドキ。

 


使い道のないガラスを用意。下絵を施します。
日本のガラスは和ガラスと呼ばれるそうです。
「貴重だから大事にして、絶対に捨てないで」と念を押されました。
気づかないうちに貴重さを見落としているんだな・・・

 


ガラス用のカッターでスルスルといとも簡単にカットされ、専用の機械で研磨されるガラス。
さすが作家さん、、、。

 


銅製のテープを巻いていきます。
コツもあり、ちょっと不器用厳禁な感じですが、、なんとか巻けました。
銅の色とガラスの素材感がマッチして、思わずかわいいかわいいと騒いでしまう。

 


海外のステンドグラスも組み合わせてみましょうということで、
ご持参いただいた綺麗な色のガラス片たちがお目見え。
ドイツ製、イタリア製、、いろいろな質感のいろんな色のガラス。
各国の工房で職人によって生まれたガラスたち。工房ごとにガラスの特徴が違うそうで、、
やっぱり手で作られるものって大事にしたくなる魅力が宿ることを実感しました。

 


赤いのを選ばせていただきました。
こちらはヴェネチアガラスだそうで、なんと金から作られるそうです。
これは、ただの赤、じゃない、、、。

 


半田付けしていきます。
和と洋が組み合わさっていくのを見守ります。

 

 


完成しました!
綺麗すぎて、久しぶりに見惚れタイム。
いや本当に、ガラス無駄にしてはいけないと痛感しました。
なるべく、捨てなくていい方法を探りたいと思います。
手をかけた分だけ、大事にしたくなるということを思い出した1日でした。