まずは、引き手のあたりをざっくり本体から切り取って下準備します。
垂直に立てて、ノミで割ります。
中から木のネジが出てきたりします。爪楊枝より少し太いくらいの大きさです。
細い木っ端を詰め込んだだけ、というような荒っぽい仕上がり。
でもこれで充分、建具として成り立っていたんですよね。
仕事に対してのちょうどいい手加減を知れたような気がしました。
表面の紙をはぐと、大方のものは半紙が出てきます。
古いものだと頭の中では分かっていても、こうして達筆な誰かの字を目の当たりにすると昔誰かに使われていたものなんだ、と思わずにはいられません。紙が貴重だったということも、はっきりと伝わってきます。無駄にしない、できない当時を感じながらの作業です。
古いもの達からいろいろと、学ばせていただきながら、、、。次の持ち主へ、バトンを繋ごうと思います。