広々とした私邸に東屋を建てられたとのことで、見学させていただきました。
門をくぐり、ご自宅の脇を通り、そして広がるこの景色。お目にかかって早々に圧巻でした。
本格的な日本庭園に思わずため息が漏れます。
東屋まで歩を進める時間も味わい。
屋根の内側の野地板。磨かれてどこか清々しい表情に。
座面のつなぎ目には煤竹が使われていました。色味が整っていて、格調高い雰囲気。
東屋から眺める自然に心が和みます。雨の日は石が濡れて風情がありそうです。
変木もそのままの形を生かされて、落ち着く場所を見つけたようです。
味わい深い自然の表情が魅力の土壁。
立派なお庭とともに、この東屋で過ごされる時間が大変豊かなものになることは想像に難しくありません。
ご自宅でありながら大充実のお庭とともに生活を送ることができる素晴らしい環境に、
羨望の眼差しで見つめっぱなしの取材となりました。
木材のほとんどに当店の古材をお使いいただいています。
古いものが、その価値を認められ素晴らしい姿で蘇ったのを目の当たりにして、
この生業にひとしお愛着が湧きました。