山形の蔵を東京に移築し、新しい新居にされたSさんのお宅をご紹介します。
ベランダを支える松は蔵にあった根曲がり材を利用されています。
窓の枠など、直線が多い中で、自然な曲線が映え、やさしい雰囲気です。
家を囲う壁材は蔵の土台で使用されていた物です。
石をつないでいる材料は植物が付着できる物を利用しているため、
将来は植物が育つかもしれません。
玄関戸の蔵戸を見るだけで家の中の期待が膨らみます。
夜は、暖かいオレンジ色の灯りが家人を迎えます。
玄関に入ると見事なケヤキの板が出迎えてくれます。
石造りと材木の調和した粋な空間です。
右側の靴棚の戸は床板を改造して作られた物です。
正面の戸は弊社の舞良戸です。高さをあげているため、下が新材。
施主様の希望で色はそのままにしてあります。
弊社のスギ一枚板の戸は押入れの戸として綺麗にならべてありました。
新しい畳の香りを味わいながら、拝見しました。
トイレ戸も弊社の雪隠戸を使用していただきました。
シンプルな白壁と木目がお互いを引き立てているかのよう、、、。
洗面所の板は蔵の野地板であったクリを利用してありました。
床も同様にクリ材です。すごいです。
その洗面所に入る扉は、弊社にあったガラスの引き戸を改造した物です。
良く見るとガラスは三角の模様です。腰板はケヤキです。
店から旅立ち、素敵な姿に変身していました。
家の外側には障子戸があったのですが、その奥にある一枚ガラス戸は
関西から持ってきた弊社のガラス戸を利用してもらいました。
角度によっては少しヨレて見えるので、昔のガラスの雰囲気を楽しめます。
キッチンの隣にある食器棚にも弊社のガラス戸が使われています。
こちらもヨレを楽しむことができます。
食器が入ったら、さぞ美しいだろうな、、、と思わず想像しました。
リビングにあるテーブルはタモ板です。
綺麗な木目です。とても重いです。
食事の彩りにも一役買いそうな高級感溢れる一品ですね、、、。
ふと天井を見上げると、こちらにも素敵なものが、、、!
蔵の棟木をそのまま使用されているそう。
とても太いケヤキ材で、インパクト大でした。